刈田 晋弥 SHINYA KARITA

北海道夕張市生まれ 札幌市在住
北海道の緑多き大地の豊かな自然環境を次世代に引き継ぐことを理念に、造園・緑化管理の総合企業マルミプラス株式会社の代表として働く傍ら、写真家として30年以上にわたり、北海道の風景を撮り続けている。
2000年 北海道の百名山写真コンテスト 金賞受賞

写真を始めた頃の思い出
写真を始めたきっかけは、趣味が何もなかった当時の生活にあります。本当に無趣味で、何か面白いことを始めたいと考えました。最初は1人でできる趣味として登山に興味を持ち、「山と渓谷」などの本を買って読み始めました。どんなウェアや靴が良いか、必要な道具を揃えるところから入るタイプなので、登山関連の本を買い込んで勉強しようとしました。すると、たまたま本のカラーページに美しい山の写真が掲載されており、「写真っていいな」と感じたんです。はじめは登山が目的でしたが、山の写真に魅了され、自分で撮ってみたいと思うようになりました。
私が写真を始めた1980年代後半は、風景写真ブームの真っ只中でした。美瑛の風景で有名な前田真三さんや竹内敏信さんなど、多くのプロカメラマンが写真集を出版し、大きな盛り上がりを見せていました。写真に夢中になった私は、季節を問わずほぼ毎週末、撮影に出かけました。夜中の1時頃に家を出て、目的地には3時半頃に到着。遠方だとさらに早く出発し、日の出前に現地に着いて1時間ほどで撮影場所を決め、カメラをセットして日の出を待つ。そんな生活を続けていました。
その後、写真仲間が増え、現場で情報交換しながら「今、どこでどんな景色が見られるか」を共有し、みんなで集まって楽しく撮影するようになりました。
写真の魅力は、ファインダー越しに見た風景が、現像後に予想もしなかった色彩に変わることです。デジタルでは味わえない、面倒だけど面白い、不確定で不思議な作業に惹かれます。
現像後の色を想像し、狙った通りの色が出た時の喜びは格別です。日の出からの数時間、北海道の自然は色彩や表情を目まぐるしく変えます。夢中でシャッターを切り、午前中で撮影を終えて、午後3時か4時頃に帰宅する。そんな過酷ながらも楽しい、趣味を超えた私の喜び。それが写真です。

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